都会

 

U5. バスは楽しい

混雑解決のために、各都市の交通局はバス導入に真剣になっている。以前は「バスなんて」という雰囲気だったが、いまとなってはぶつかったときバイクよりバスのほうが強いことは否めない。長い待ち時間と超満員というバス特有の問題はたしかにある。ところでなぜホーチミン市の車掌さんは女性が多くてハノイは男性なのか、誰か知っていますか。(ホーチミン市、、2003年2月)

 

U4. 国民の祝日

私はついにミニホテルを出て家を借りた。ある朝めざめると、うち以外のすべての家に金星紅旗がたてられているではないか。何の祝日だかわからないが、へんに目立つのはいやなので、とりあえず急いで竹の棒を確保して、2階のベランダから国旗を掲揚した(ほっ)。どの日に旗を掲げていつ取り外せばいいのか、誰か事前に教えてくれませんか。(ハノイ、2004年10月)

 

U3. 紅河の釣り人

紅河に接したフックサー地区には、他省からハノイにやってきて生活を営む人たちが住んでいる。私もそこに住み、友達も多い。ただし通りの最後まで歩きつめないと紅河は見えない。普通は用事がないからそこまでいく人は少ないが、ある日私は河を見たくなって歩いていった。そこで見たものがこれである。処理されない生活排水が河にたれ流され、そこいらはごみだらけだった。排水が河に交わるところから30メートル下流にこの人が釣り糸をたれていた。ただし遠くから見る限り、紅河はまだまだ美しい。(ハノイ、2004年10月)

 

U2. 50年の成果

2004年10月10日はフランス植民地支配からの首都解放50周年記念日だった。チャンティエン街のあたりにはカラフルなポスターが掲げられていた。私は立ち止まってそれらを見つめた。いくつかの宣伝ポスターはよくできていると思った。けれどハノイの人でポスターを見上げている人はあまりいなかった。よい政治とは民がそれに関心をもたないで暮らせるような政治である、という意味の古代中国の古典があったような気がする。(ハノイ、2004年10月)

 

U1. 広告のパワー

私が散歩をする間、この男の子は私の前に行ったり後ろに回り込んだりしていた。突然、この子が壁の宣伝ポスターに釘付けになったのを発見。「今日あなたはペプシを飲んだ?」とある。そしてソニーステレオが20台、DVDが100台、その他総額70億ドンのすばらしい景品があたるのである!!!それともこの子はセクシーレディーの写真に惹かれているのか?(ハノイ、2004年10月)