19. 遥かなる、ディエンビエンフー 今年の3月中旬にベトナム北西部にあるディエンビエンフーに出張に行ってきた。ハノイから飛行機で1時間くらい、でも陸路で行くと十数時間。今回は、某日系援助機関に現在お勤めの 今井さんに誘っていただいてのことである。今井さんとは2004年夏に私がベトナムを初訪問したとき以来のお付き合いである。人の入れ替わりの激しいベトナムでは多くの駐在員の方が2〜3年で回転するので、私の当初の知り合いの多くは既に離任しており、 今井さんは貴重な当初からの友人である。 さて、出張の主な目的は農産物加工に関するワークショップで、そこにUNIDOが以前行った女性の零細企業家支援プロジェクトから元プロジェクトメンバーと女性企業家を合計4名連れて行き、ディエンビエンフーの地方政府関係者や企業家と知識・経験を共有することであった。それなりの成果はあったと思うが、常に私の興味と行動は脱線しがち。すみません、 今井さん。
さて、私たちの招待した中部クアンビン省の2人の女性企業家は、ワークショップに参加した当地の女性同盟の会長から招待を受け、さらに女性同盟主催の別のワークショップで簡単な講演を行った。もともといろいろな省の間でのGood Practiceの共有を促進したいと思っていたので、これはとても嬉しい機会であった。そして、自ら企画しそれを即実行した女性同盟の会長に拍手である。因みに、参加者は少数民族であるターイ族のコミュニティ・リーダーの方々でした。その名の通り、起源はタイにあるようです。タイ語も理解できるとのことですが、私が「コップン・カー(ありがとう)」と言った際には全く理解されず、あれ?ちなみに、既婚者の女性は髪を上でお団子のように束ねるのだそうです。 そして、女性同盟でのワークショップの後は、皆で昼食に招待された。いわゆる鍋料理であるが、これがとてもおいしかった。女性同盟の会長とそのご主人が経営しており、「私も企業家の1人なのよ」との言葉には力がある。というわけで、私も一躍買ってお店の宣伝。本当においしかったので、ディエンビエンフーをご訪問の際には是非行ってみてください。
酔っ払ってとってもご機嫌の私に、UNIDOの元プロジェクトメンバーは、「あなた、ここにずっと残れば」とからかう。まあ、それは無理だが、またいつか戻って来たいと思いつつ離れた、私の2泊3日のディエンビエンフーへの旅でした。この話の落ちはどこだ?ディエンビエンフーの女性は強い、というところでしょうか。 (2008年8月) |