ベトナムCG会合・ハイライト/CPRGS拡大

2003年12月2〜3日にハノイで、越政府と世銀共催により、CG会合が開催されました。主なアジェンダは、@第7次社会経済5ヵ年計画の前半3年間(2001〜03年)のレビューと残る2年の課題、及びCPRGS実施の進捗と今後、Aベトナム経済の競争力の強化、BHIV/AIDSへの取組み、C援助効果の向上と取引費用の低減に向けた進捗でした。

日本の対ベトナム経協関係者は、大きな「転換点」となった昨年のCG会合以降、成長戦略の重要性についての幅広い合意形成(CPRGS拡大/大規模インフラ、日越共同イニシャティブによる投資環境整備)や援助効果向上・手続き調和化に向けて積極的に取組み、目に見える成果をあげました。ここ1年の関係者の努力が結実したものとして、高く評価されます。こういった日本のベトナム支援のハイライトはJapan Newsに分かりやすく紹介されています。

GRIPS開発フォーラムは、ベトナム政府のCPRGS拡大作業を支援すべく今年4月から大規模インフラと経済成長・貧困削減にかかる分析的調査に取組んできましたが、今回CG会合で最終報告書、"Linking Economic Growth and Poverty Reduction--Large-Scale Infrastructure in the Context of Vietnam's CPRGS"を配布しました。また、ベトナム政府の要請をうけて、大野泉より調査概要を報告しました(プレゼン資料pptファイル49KB)。ベトナム政府は11月26日付で大規模インフラについての新しい章を追加し、改訂版CPRGSをCG会合で配布しました。新しい章はGRIPS調査も踏まえた内容になっています。これで成長促進策の1要素である大規模インフラの貧困削減に果たす役割がより明確にCPRGSに示されことになりました。

Japan News Volume II

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GRIPS開発フォーラム  最終報告書
"Linking Economic Growth and Poverty Reduction"

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日本チーム。向かって左から鈴木JBICハノイ首席駐在員、石井財務省国際局開発機関課長、天津JICAハノイ事務所企画調査員。

日本チーム作成の配布資料が置かれたジャパン・ブース。向かって左からミスNEU(国民経済大学)、鈴木JBICハノイ首席駐在員、吉澤書記官夫人。

CG会場となったのはハノイ・メリアホテル。

以上

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