1. 本会合の趣旨・目的
○ 私たちは、新時代の日本のODAを考えようと、所属する組織の利害を超えて集まった有志です。ODAにかかわる様々なステークホルダー(政界、マスコミ、NGO、産業界、コンサルタント、学界、官界、援助実施機関等)がお互いの問題意識や情報を交換し、日本のODAが抱える問題を共有し、今後どのように変革していくのかを議論する場を作ろうと考えています。
○ 私たちは、2007年に同様の勉強会(サロン)を開催し、「開発の年2008年」(TICAD4、東京サミット、海外経済協力会議の設置、JICAとJBICの統合等)にむけた提言として「ODAマニフェスト」を作成しました。この提言の幾つかは着実に具体化しつつありますが、ODAの基本戦略や方向性についての国民的コンセンサスは未だなく、実施体制や運営方法等についても、引き続き多くの課題があると考えています。
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このような中、民主党政権の誕生により、ODAのあり方を抜本的に見直す好機が生まれています。岡田外務大臣は、「300日プラン」の中で、ODAの見直しを掲げていますが、今まさに「新しい日本のODA」の骨格が決定される過程において、ODAに関与するものが英知を集めねばならない状況にあります。
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今、日本のODAは大きな変革期に直面しています。国際的に見れば、90年代に世界第一位の援助大国を誇ったものの、現在は5位に転落。オバマ政権が軍事から開発にシフトし、中国やインド等の新興国ドナーが台頭するなど世界構造が変化する中で、日本の立つ位置が問われています。またODAの対象分野や担い手に関しても、気候変動や脆弱国支援等のグローバルな課題が中心になり、民間企業やNGO等のアクターの役割が大きくなってきています。
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私たちは、それぞれ立場は違いますが、国際協力の「現場の視点」、「国民の視点」から、今一度、日本のODAを考えたいと思います。各界の皆様にぜひご参加いただき、活発な議論ができれば幸いです。
「日本のODAを変える会」発起人一同:
浅沼信爾 一橋大学客員教授
荒木光弥 国際開発ジャーナル主幹
稲場雅紀 「動く→動かす」事務局長
大崎麻子 開発政策・ジェンダー専門家
福井龍 世界銀行東京開発ラーニングセンター
マネージャー
山田太雲 (特活)オックスファム・ジャパン
アドボカシー・マネージャー
小嶋雅彦 国際協力機構上席秘書官
大野泉 政策研究大学院大学教授
2. 運営
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日時
1回/月程度 2時間程度(18:30〜20:30頃)
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場所
政策研究大学院大学(GRIPS) 会議室
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テーマ
新しい時代のODAという観点から掘り下げるテーマを抽出し同様の会合を4〜5月までに数回開催
参加者の提案等を含めながら順次取り上げることとする
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参加者
政界、マスコミ、NGO、産業界、コンサルタント、学界、官界、援助実施機関等の有志 (個人の資格での参加)
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記録
概要をGRIPSのHPで掲載、 話題提供者以外は発言内容を匿名とする
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事務局
GRIPS開発フォーラム
(「日本のODAを変える会」事務局)
<連絡担当>吉川やよい
email:
ykikkawa@grips.ac.jp
TEL:03-6439-6337
3. 過去の資料等
・「新しい日本のODAマニフェスト」(和文)>>>
こちら
・「ODA Manifesto」 (English)>>> こちら
・「新しい日本のODAを語る会」
(2006年7月〜2007年10月にわたり12回開催)の会合資料、議事録はこちらからダウンロード可能です。
以上